航海者エアレンディル
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エルウィングの夫は、モルゴスに滅ぼされた隠れ王国ゴンドリンの生き残り、エアレンディルだった。かれは、黒き敵の暴虐から中つ国を救ってくれるようヴァラールに訴えるため、ヴィンギロトという船を建造し、西方の海へ漕ぎ出した。エルウィングは双子の息子エルロンドとエルロスとともに中つ国にとどまっていたが、そこにまたしてもフェアノールの息子たちの要求が届いた。兄弟は例によって最終的に武力に訴えることにしたが、度重なる狼藉に辟易した配下の中には、主人を裏切ってエルウィングを助けようとするものすらいた。兄弟はさらに2名の犠牲者を出したが、残るマイズロスとマグロールはエルウィングを追い詰めた。かの女はシルマリルを胸に抱いたまま身を投げ、海に没した。 ところが海の王ウルモがエルウィングを哀れんで白い鳥の姿を与えたため、かの女は一命を取り留めた。そのままエルウィングは海上を飛び、ヴァリノールにたどり着けずにさまよっていたヴィンギロトを発見すると、夫エアレンディルのもとに降りた。元の姿に戻った妻からシルマリルを受け取ったエアレンディルは、宝玉を額に結びつけた。シルマリルの放つ聖なる光が暗い海を照らし、かつてテレリ族の船しか乗り入れたことのない水域を越え、かれらは不死の国アマンに到着した。 かれの訴えを聞き入れたヴァラールは、中つ国に住まうものたちを救うために出陣を決めた。しかしエアレンディルとエルウィングはもはや定命の者が生きる世界に戻ることは許されなかった。空飛ぶ船に改造されたヴィンギロトに乗ったエアレンディルがシルマリルを掲げると、その輝きは中つ国からは新たな星として見えた。これが明けの明星である。
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航海者エアレンディル
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「惑わしの島々」の記事における「航海者エアレンディル」の解説
ベレリアンドのエルフとエダインの運命がいよいよ極まると、エアレンディルはシルマリルの光とともに西方へと航海し、イルーヴァタールの子らのうちただ一人、惑わしの島を通り抜け、ヴァラールの許しと助力を乞うた。
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航海者エアレンディル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 22:39 UTC 版)
「エアレンディル」の記事における「航海者エアレンディル」の解説
第一紀、中つ国ではエルフ達が、シルマリルを奪って中つ国に帰還したモルゴスと長い間対立していたが、エアレンディルの生まれた頃にはエルフとその同盟者はほとんど望みがもてないほど追い詰められていた。かれはヴィンギロトにのり、ヴァリノールに向けて航海した。エアレンディルはノルドールの離反の後、アマンの地が惑わしの島々の向こうに隠されてから、最初にその地にたどり着いた者であり、最も偉大な航海者とされる。
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