隠れ王国ゴンドリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 11:57 UTC 版)
太陽の時代の50年に、トゥアゴンはフィンロドとシリオン河沿いを旅した。ウルモは眠っている二人に警告の夢を見せて、モルゴスの勢力への不安をうえつけた。そのため二人はそれぞれにモルゴスの勢力から安全な隠れ場所を探しもとめた。翌年ウルモはトゥアゴンの前に現れ、かれを環状山脈のトゥムラデンの谷へと導いた。トゥアゴンはここにアマンの地のティリオンの都を模した都市を築くことに決め、ダゴール・アグラレブのあと、多くの技術者を秘密裏に送り込んだ。52年の時をかけて隠れ都市は完成し、かれはネヴラストを捨て、フィンゴルフィンの民の三分の一と、多くのシンダールを連れて移り住んだ。ウルモの加護によってトゥアゴンの行軍は隠されたため、多くのノルドールが「トゥアゴンの隠れ王国」を探したが、マンウェの鷲のほかは、だれもゴンドリンの場所を知ることがなかった。 唯一、ゴンドリンに到達したのはトゥアゴンの妹アレゼルと夫婦になったシンダール族のエオルである。トゥアゴンは彼を義弟として扱うことを約束し、ゴンドリンに帰化させようとするも、エオルはノルドール族がベレリアンドに災厄を招いたとしてこれを拒否。息子のマイグリンと無理心中を図ろうとするも、マイグリンを庇ったアレゼルを誤殺。王妹殺しの罪で死刑に処せられた。 ニアナイス・アルノイディアド(尽きせぬ涙の合戦)においてトゥアゴンはじめノルドールの勢力はモルゴスに大敗北し窮地に立たされると、トゥアゴンはアマンに使者を派遣してヴァラールに赦しと助力を乞うべく、キーアダンとともにあたらしく船団を作り上げ西の海へ送り出した。この試みは結局失敗するものの、期せずして新たな希望がゴンドリンにもたらされることとなった。
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