興隆富士商
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 23:48 UTC 版)
株式会社興隆富士商は、札幌市で不動産分譲・賃貸、ラブホテル経営を主な業務として1974年(昭和49年)に設立。最盛期には29億円を売上げたが、バブル崩壊後は多額の金利負担から資金繰りに行き詰り、2000年(平成12年)5月9日に二回目の不渡りを出して銀行取引停止処分となり、2002年(平成14年)9月26日に札幌地裁から破産宣告を受け倒産した。負債総額は230億円であった。 興隆富士商の社長は、拓銀の関連会社、たくぎんファイナンスサービスからの融資を返済する際に、担保物件の任意売却額を偽り、根抵当権を不法に抹消させたとして、2000年2月に詐欺の疑いで逮捕された。また同社は、かつての拓銀首脳の個人的スキャンダルを把握したことにより、これをネタに拓銀からの巨額の不明朗な無担保融資を引き出したとされ、道内金融関係者の間では「拓銀破綻の源流」とも呼ばれた。
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