自然学校の「指導者」とその専門性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 04:55 UTC 版)
「自然学校」の記事における「自然学校の「指導者」とその専門性」の解説
「自然体験学習の専門家組織」として自然学校をとらえた場合に、その専門性が発揮されている要素として次のようなものが挙げられる。 野外活動技術、野外生活技術 インタープリテーション(自然解説の技法) あらゆる世代・対象に対応できる参加・体験型学習の展開手法(ワークショップ、体験学習法、ファシリテーション、コミュニケーション手法) リスクマネジメント(安全管理) 企画・プランニング(プログラム・ソフト開発、事業企画、広報とPR) 地域計画・地域経営(まちづくり、むらおこし、エコツーリズム、グリーンツーリズム等) 「自然のことをよく知っている」「野外技術に精通している」という領域にとどまらず、社会や地域の諸課題に対して具体的に解決策を提示していける総合的スキルを身につけてきた専門家組織であるといえる。 自然学校の多くは指導者養成講座を行っている。3〜4日程度で自然体験活動の基本的な指導法を身につけるものから、通年合宿形式で講義、体験、現場実習なども含んだ長期にわたるもの、個別のプログラムについて指導者の資格、認定や登録の制度が存在するものもある 。指導者を志す人材の現場実習の機会として、あるいは自らのスタッフ養成のために実習生・研修生制度を設けている自然学校もある。 大学・大学院での自然学校指導者の養成も90年代以降盛んに行われるようになってきた。老舗ともいえる筑波大学大学院 のほか、信州大学、青森大学大学院、北海道大学大学院 、びわこ成蹊スポーツ大学、岐阜県立森林文化アカデミーなどに専攻、コース等が設置されている。
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