自動車、オートバイの油温計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/06 08:26 UTC 版)
「油温計」の記事における「自動車、オートバイの油温計」の解説
エンジンにとっては油温はその車両の適正な走行条件や、潤滑油の適正な潤滑性能を左右する重要な要素である。油温を把握しないまま走行を続けると、過大負荷による油温上昇を招き、最悪の場合は潤滑性能低下によるエンジンの破損を招く場合もある。逆に、極端に油温が低いまま走行を続けると油温不適正による潤滑不良によりエンジン内の摩耗を促進させる結果にもなる。 走行中の油温の急激な変化は潤滑系統の何らかの異常を示す物であり、エンジンの状態を示す指標の一つともなるため、現在では一部のスポーツ走行を行う車種に油温計が搭載されている。 計器としての単位は摂氏(北米などでは華氏も用いられる)であるが、純正装着品の場合文字盤にはオーバーヒート状態を示すレッドゾーン表記と、完全な暖気完了を示す中間ライン、冷間でのチョーク作動完了を示す下限ラインの表示以外に数字は記載されていない場合がある。車種によっては水温計上限部分に「H」(Hot) 、下限部分に「C」(Cold) 表記がされているものもある。一般的には油温計上限部分が摂氏120度前後、下限部分が摂氏60度前後を示している場合が多いとされている。
※この「自動車、オートバイの油温計」の解説は、「油温計」の解説の一部です。
「自動車、オートバイの油温計」を含む「油温計」の記事については、「油温計」の概要を参照ください。
- 自動車、オートバイの油温計のページへのリンク