腸管毒素 [Enterotoxin(s)]
腸管毒またはエンテロトキシンともいい、病原細菌が菌体外へだす細菌毒素で、嘔吐、下痢などの腸炎をおこす毒素をいう。最初、ブドウ球菌食中毒の原因となる毒素が腸管毒素といわれていたが、その後、コレラ菌や病原性大腸菌にも下痢原性の外毒素がみいだされて以来、他の細菌毒素と区別されるようになった。そのほかに腸管毒素を産生する病原菌として、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌など毒素型食中毒の原因菌が知られている。また、魚類の鰭(ひれ)赤病菌(食中毒細菌の1種)とビブリオ病菌も腸管毒素を産生する。
食中毒の原因菌によって腸管毒素の産生、性質、作用などが異なるので、食中毒の症状がでるまでの時間その他が違っている。一般に腸管毒素には100℃の加熱で容易に毒作用がなくなる(失活)易熱性の毒素が多いが、黄色ブドウ球菌のように100℃、30分の加熱でも失活しない耐熱性の腸管毒素もある。
食中毒の原因菌によって腸管毒素の産生、性質、作用などが異なるので、食中毒の症状がでるまでの時間その他が違っている。一般に腸管毒素には100℃の加熱で容易に毒作用がなくなる(失活)易熱性の毒素が多いが、黄色ブドウ球菌のように100℃、30分の加熱でも失活しない耐熱性の腸管毒素もある。
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