脱成長主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 21:37 UTC 版)
2021年1月18日、Twitter上で、上野が「平等に貧しくなろう」と主張する一方で、自身は裕福な生活を送っている(BMWを愛車にしており、眺望良好なタワーマンションに居住し、別荘も所有しているとの内容)とするツイートをきっかけに、「言うことが詐欺的で悪質」「まずは文化住宅に引っ越して中古車に乗り換えてから言え」「ブルジョワ左翼」「赤い貴族」といった非難が起こった。炎上の背景には、上野の発言が「逃げ切りに成功した団塊世代」の縮図・象徴であるという反感を持たれたことに加え、上野本人に潜在的なアンチが多く存在することも原因として大きいとの分析がなされている。 社会学者の北田暁大は上野に代表される左派の脱成長論が、移民受け入れに反対するという点でドナルド・トランプ信奉者と変わらないと批判している。作家の菅野完は「上野千鶴子のあれは、「上野千鶴子しぐさ」であると同時に「団塊の世代しぐさ」だわな」「定年退職して、暇になった団塊の世代」がこれからどんどん野に放たれるわけです。我が国の「ポスト真実」の担い手は、この人たちでしょう」と世代論的な観点から上野の団塊世代性を批判している。 なお、「平等に貧しくなろう」は、2017年2月11日付の東京新聞に「平等に貧しくなろう 社会学者・東京大名誉教授 上野千鶴子さん」という題でのインタビュー記事。上野は日本の人口の自然増や社会増(移民受け入れ)は不可能であり、日本は人口減少と衰退を引き受けるべきとの見解を示し、「日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい」と述べた。また、上野の愛車のBMWは2006年頃の読売新聞の記事であり、タワーマンションでの優雅な暮らしぶりは2019年6月に放送されたテレビ番組『情熱大陸』 で紹介されたものである。
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