脂質ナノ粒子について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 08:48 UTC 版)
「RNAワクチン」の記事における「脂質ナノ粒子について」の解説
詳細は「脂質ナノ粒子」を参照 米国食品医薬品局(FDA)が薬物送達システム(ドラックデリバリーシステム)として脂質ナノ粒子の使用を初めて承認したのは2018年で、FDAが最初のsiRNAを使った薬剤を承認したときであった。脂質ナノ粒子でmRNAの分子をカプセル化することは、mRNAワクチンを製造するための重要な方法でブレークスルーとなり、ヒト細胞にmRNAをとどける際の技術的な課題を解決した。脂質はRNAの分解から保護層として働き、より確固たる翻訳による出力を可能とする(抗体たんぱく質を作り出す)。さらに、脂質の外層をカスタマイズすることにより、リガンドの相互作用(遺伝子の断片とその配列のマッチング)を介して目的とする細胞を捉えることができる。しかし、多くの研究は、このタイプの送達(ドラックデリバリー)を研究することの難しさも強調しており、mRNAが細胞に取り込まれる際のナノ粒子の応用は、試験管での実験(in vitro)と体内(in vivo)では矛盾があることが示されている。ナノ粒子は体内に投与されると、リンパ系システムなどを通して複数の経路で輸送される。
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