股ヶ池明神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 07:18 UTC 版)
桃ヶ池にまつわる伝説として、「桃ヶ池に棲んでいた大蛇を聖徳太子が退治した」という内容が伝えられている。その際、股ヶ池浮島に穴を掘り大蛇の死体を埋葬したが、その後も怪異が続くというので霊を沈めるため「おろち塚」が作られ、昭和初期まで残っていたとされる。 桃ヶ池公園に隣接して設置されている「股ヶ池明神」は、天明年間(1780年代)に角田某という人物が、夢に出た蛇霊を奉るために、おろち塚の北一丁の位置に丸高竜王、丸長竜王として祭ったことが起源と伝わる。 これら伝承を信じるならば、おろち塚は股ヶ池明神の南に109m(1丁=60間=109m)の位置にあったということになる。おろち塚の位置=埋葬した浮島かははっきりしないが、現在地元で「蛇島」と呼ばれている中央の島がその場である可能性がある。 股ヶ池明神は神仏習合の様相を色濃く残す神社であり、不動明王や地蔵菩薩、さらには内部には聖徳太子、弘法大師も祀られている。地下の不動明王が祀られている箇所は上部より水が流れ落ちる構造が作られており、小規模ながら滝行のようなものが過去行われていた様子がある。 神社本庁に属する正式な神社ではなく、地域住民により維持管理されてきている。 かつて、NHK大阪制作による連続テレビ小説『てっぱん』において、ロケ地となり、劇中に登場するシーンがある。
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