習得段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 22:04 UTC 版)
アルファベット配列で習得するタッチタイピング初心者は、コンピュータの操作のため、目でキーボードトップの印字を見る傾向がある。これは、タッチタイピング習得にとって一番の障害である。目で見る癖がつくと、タッチタイピングの習得は困難になる。 そのため、初心者はタッチタイピングを習得するまで、コンピュータの操作を行ってはいけないわけではないが、ミスに留意すべきである。運指習得に要する期間は、おおむね1週間である。 ローマ字かな変換の場合、使用するキーがアルファベットの26文字なので、かな入力に比べてキートップの文字を目視で追いやすく、覚えるべきキー数が少ない。一方かな入力の場合、覚えるべきキー数は多くなるが、打鍵数は少なくなる。例えば「かな」を入力する場合、かな入力だと「か」「な」の2打鍵で済むが、ローマ字入力だと「k」「a」「n」「a」の4打鍵が必要である。ただし、濁音や記号等も含めた一般的な文章を入力する際に、単純に倍の打鍵数が必要になるわけではない。 タッチタイピングの習得は大きく二つの段階に分けられる。 初期 - 運指(キーを押す時の指の形と動かし方)、キー配列の記憶(あくまでも指が覚えるものであり、目視による記憶は無意味) 後期 - 打鍵の無意識化 打鍵の無意識化とは、入力すべき文字キーの位置や打鍵すべき指を意識することなく、指が動くようになることである。また、「です」「ます」などのよく使われる語彙は一連の流れとして記憶されるようになる。ローマ字入力では、打鍵の無意識化に加えて文字「た」を T と A に分解することも一連の流れとして行うことができるようになる。
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