編纂方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 18:36 UTC 版)
ブリタニカは時折その編纂方法を批判されている。サイズはほぼ一定であるので、他の項目に譲るため減らされるか削られる項目が出てくる。その結果として物議をかもすこととなる。 初期の第15版(1974年から1985年)では児童文学、軍隊の勲章、フランスの詩人デュ・ベレーの記事に対して減らすか、または削ってしまった。日本人の伝記におけるでたらめな並び順といった編集ミスもまた指摘された。索引がなくなり、記事がマクロペディアとマイクロペディアへ独断的とも思える分割をされたことは非難された。加えて、ある評論家は初期の第15版を「失敗作…情報を保存することよりも体裁をいじくることに気をとられている」と評した。近年では、多数の教育に関する記事が心理学の記事とともに1992年度のマクロペディアから削除されていたことを知って、アメリカ図書館協会の評論家は驚いた。 ブリタニカに依頼された寄稿者は時折間違っていたり、非科学的であったりする。ブリタニカの初期にあった悪名高い例は、第3版の編集長(1788年から1797年)であったジョージ・グレイグによる万有引力の否定である。彼は重力というものは四大元素の火によってもたらされると記している。しかしブリタニカは感情的になってしまいがちな項目に対しても科学的なアプローチを取ることを堅持している。第9版におけるウィリアム・ロバートソン・スミスの宗教に関する記事では、聖書は歴史に関しては正しくない、と記されている(1875)。 ブリタニカの編集諮問委員のウェンディ・ドニガーはヒンドゥー教に対して否定的な描写をしたことで批判されている。
※この「編纂方法」の解説は、「ブリタニカ百科事典」の解説の一部です。
「編纂方法」を含む「ブリタニカ百科事典」の記事については、「ブリタニカ百科事典」の概要を参照ください。
- 編纂方法のページへのリンク