綾包太刀拵とは? わかりやすく解説

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綾包太刀拵

主名称: 綾包太刀拵
指定番号 1904
枝番 02
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: この太刀那須与一佩刀伝え当初の拵とともに同家伝来した那須与一源義経従った武将寿永四年(一一八五)屋島合戦平家方の舟が掲げた扇の的射落とし、弓の名人うたわれた
 太刀平安時代末期から鎌倉時代初期にかかる古備前派刀工成高なりたか】の作である。成高太刀は現在四口が知られるのみであるが、なかでもこの太刀生ぶな姿を伝えている。作風細身小鋒の優美な姿で、強く反らせところに特色がある。鍛え板目杢目交じり、やや肌立ち、地色黒めであり、刃文上半が勾口の締った直刃下半は匂口のうるみごころの小乱を焼き平安時代備前物古備前)の一作風を示している。
 拵も当初のもので、平安時代の拵様式を知る好例である。柄は黒漆塗り鮫皮包み表裏の刃方に山金地【やまがねじ】九文銭唐草文彫の金物据え革紐柄巻施して黒漆を塗る。鞘は薄革包み黒漆塗りで、そのうえから経青緯黄の織色綾(文様不明)で包む。胄金、猿手足金物金具はいずれ山金地に九文銭唐草文彫っていてる。鐔、縁、鐺を欠失していることが惜まれるが、柄頭大きく鞘尻細く、鞘の肉取りが薄く引締った形状平安時代特色をよく示している。刀身当初の拵が同時に伝来していることは極めて貴重である。
 なお、附の那須家軍器図一巻は、同家伝来した武器武具を図し、法量品質形状注記したもので、天明七年一七八九那須資明の奥書がある。



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