統合エアシー・バトル構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 07:24 UTC 版)
「アンドリュー・マーシャル」の記事における「統合エアシー・バトル構想」の解説
アンドリュー・クレピネビッチらとともに、1990年代より「統合エアシー・バトル構想」の必要性を主張してきた。1993年、マーシャル率いる総合評価局は、各国の長射程兵器技術の発展により、アメリカ合衆国の前方展開基地の脆弱性が露呈し侵攻抑止効果が失われると予測した。同時に、航空母艦等の伝統的な打撃群は機動性やステルス性に欠けており、アメリカ合衆国の海軍前方展開兵力では危機に対処することが困難になるとの見通しを示した。2000年代後期になると、こうした懸念は次第に現実味を帯びつつあった。この懸念に対処するため、マーシャルは国防長官のロバート・ゲーツに対し統合エアシー・バトル構想の構築を提言した。ゲーツはこの提言を採用し、太平洋空軍司令官のキャロル・チャンドラーらに統合エアシー・バトル構想の構築作業を命じた。2010年に発表された国防総省の「四年ごとの国防計画見直し」には、戦力投射能力や侵攻に対する抑止と、同盟国への救援に対する潜在的脅威への備えとして、統合エアシー・バトル構想の開発が盛り込まれた。
※この「統合エアシー・バトル構想」の解説は、「アンドリュー・マーシャル」の解説の一部です。
「統合エアシー・バトル構想」を含む「アンドリュー・マーシャル」の記事については、「アンドリュー・マーシャル」の概要を参照ください。
- 統合エアシー・バトル構想のページへのリンク