経食道心エコー図
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経食道心エコー図(けいしょくどうしんエコーず、Transesophageal Echocardiogram: TEE)は、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどではTOEと呼ばれ、イギリス英語のtransoesophagealの綴りを反映したもので、心エコー図検査を行う機器である。先端に超音波トランスデューサを搭載した専用のプローブを患者の食道に挿入する[1] 。これにより、画像とドップラー評価を行い、記録することができる。心臓手術の際によく使用され、心臓や大動脈を評価するのに優れた方法であるが、いくつかの制限がある[2]。操作や検査結果の解釈には相応の熟練が必要であり、日本周術期経食道心エコー認定委員会(Japanese Board of Perioperative Transesophageal Echocardiography : JB-POT)が毎年、認定試験を行っている[3]。
- ^ Transesophageal Echocardiography - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
- ^ Moeller, Shaun, Serbanescu, Mara, Abernathy, James, et al. "The Epiaortic Ultrasound Diagnosis of Iatrogenic Subadventitial Hematoma". A A Pract. 2020;14(13):e01333. doi:10.1213/XAA.0000000000001333.
- ^ “JB-POT 日本周術期経食道心エコー委員会”. www.jb-pot.com. 2022年12月17日閲覧。
- 1 経食道心エコー図とは
- 2 経食道心エコー図の概要
経食道心エコー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 02:22 UTC 版)
経食道心臓超音波検査(TEE: transesophageal echocardiography)。TEEではプローブが心臓に近いため、より良好な画像が得られる。右室と左室の局所的、および全体的機能を評価する。虚血の発症を鋭敏に検出でき、また、弁機能障害の評価ができる。 オンポンプ冠動脈手術の際、人工心肺(CPB: cardiopulmonary bypass)前にTEEを行い、局所と全体の心室機能を術前評価する。 また、オフポンプ手術の際、術前には経胸壁心エコーで心機能を評価しているが、その評価よりもTEEでの評価が悪ければ、術式がオフポンプからオンポンプに変更になることもある。 プローブは全身麻酔導入後、ヘパリン化の前に挿入する。CPB離脱後に、TEEで心室機能評価、心腔内気泡の確認、弁形成や弁置換の効果判定ができる。
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