術中管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 00:18 UTC 版)
心臓手術の術中管理は循環器系・呼吸器系の管理が中心となる。術中に必要なモニターのうち代表的なものを下に記す。体血圧は撓骨動脈圧をモニターすることが多いが、その他大腿動脈圧なども使用される。動脈圧ラインからは適宜動脈血ガス分析を行う。肺動脈カテーテル(スワンガンツカテーテル®)心拍出量、肺動脈圧など様々なパラメーターを測定出来る。パルスオキシメーターにより酸素飽和度の変化を迅速に知ることが出来る。経食道心エコーは術中の心機能の評価、体外循環離脱時の心腔内の空気の有無の評価などに用いる。ダイレクトエコーは上行大動脈の送血管の位置や遮断が可能かどうかの検討のために術者が術野で直接施行する。ダイレクトエコー以外のモニター・検査は麻酔科医が行うが、術中の術者との密な意思疎通に基づいた管理が重要である。 術中に必要なモニター・検査 心電図 血圧: 非侵襲的血圧測定(NIBP),観血的動脈圧測定(ABP) スワンガンツカテーテル: 心拍出量(CO),中心静脈圧(CVP),肺動脈圧(PAP),右房圧(RAP),肺動脈楔入圧(PCWP),混合静脈血酸素飽和度(SvO2),等 経皮酸素飽和度(SpO2) 経食道心エコー 深部体温: 直腸温,膀胱温 ダイレクトエコー(術者が行う)
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