経済・交通・教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 08:52 UTC 版)
ラタキアはシリアの主要港である。天然の良港であり、アレッポ、ホムス、トリポリ、ベイルートなどと道路でつながり、また農産物の豊かな後背地も有している。瀝青、アスファルト、穀物、綿花、果実、鶏卵、植物油、陶磁器、タバコなどが主要な輸出品となっている。 ラタキアの地場産業は綿繰り、植物油製造、皮なめし、海綿採取などがある。また燻製させたタバコは「ラタキア」と呼ばれ、パイプ用たばことして世界的なブランドとなっている。「ラタキア」は、現在はキプロスなどでも生産されているが、もとはシリアが主な産地でありラタキアから船積みされた。マツやオークの木を燃やした煙でタバコの葉を発酵(キュアリング)させたもので、猛烈な煙っぽい味と香りがし、パイプタバコのブレンドには重用されている。 高等教育では、1971年にラタキア大学が開学したが、1973年10月の戦争(第四次中東戦争)の「勝利」を記念して、1976年にティシュリーン大学(Gami't Tishrin、「10月大学」)と改名している。 ラタキアにはバースィル・アル=アサド国際空港(英語版)(ラタキア空港)があり、カイロやジッダ、リヤドなど中東の主要都市へのフライトがある。アレッポやダマスカスとラタキアとの間には鉄道の便もある。またキプロスのファマグスタとの間には定期フェリーがある。
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