経営統合に伴うSTACIAへの切り替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 10:23 UTC 版)
「STACIAカード」の記事における「経営統合に伴うSTACIAへの切り替え」の解説
村上ファンドの阪神株買い占めへの対抗策として阪急ホールディングスによって行われた株式の公開買い付けを経て、2006年10月1日に阪神電気鉄道が阪急ホールディングスと経営統合して阪急阪神ホールディングスとなったことを受け、「HANA PLUS(ハナプラス)カード」と「CoCoNet(ココネット)カード」で異なっていた利用特典を新たに誕生した阪急阪神東宝グループ共通のものに切り替えて統合し、顧客の利便性向上とグループ全体の販売促進に役立てるために2007年10月1日から株式会社阪急阪神カードが発行する「STACIA(スタシア)カード」として統合されて新たに募集を開始した。 また、2007年9月4日の「STACIA(スタシア)カード」の新規発行を発表した時点の発行枚数が「HANA PLUS(ハナプラス)カード」が約25万枚に対して「CoCoNet(ココネット)カード」は約3.6万枚と大きな差が付いていたことなどもあって、「STACIA(スタシア)カード」のシステムは「HANA PLUS(ハナプラス)カード」側のシステムをベースに統合されることになった。その際に既存の加入者は従来のカードも有効期限まで使えるとされていたものの、「HANA PLUS(ハナプラス)カード」の加入者はそのまま「STACIA(スタシア)カード」としての利用特典が利用できるようになったのに対して「CoCoNet(ココネット)カード」の加入者は「STACIA(スタシア)カード」としての利用特典を享受するにはカードの切替が必要とされることになった。 2009年秋にはエイチ・ツー・オーリテイリングと提携して阪神百貨店のカードだった「阪神エメラルドカード」に「STACIA(スタシア)カード」の機能を組み合わせて「阪急阪神エメラルドSTACIA(スタシア)カード」にするなど、阪急阪神ホールディングス傘下の企業のみならずエイチ・ツー・オーリテイリンググループを含む阪急阪神東宝グループ全体の統合カードとしての運用拡大を目指すと共に、四条繁栄会などでつくるクレジットカード決済団体「きょうと情報カードシステム(KICS)」と提携して同社の加盟店でもポイントを付与を行ったり、グループの鉄道沿線の飲食店や関西電力のオール電化サービス契約者向けのポイント「はぴeポイントクラブ」とも提携するなどグループ以外とも提携しながら拡大し、約600万人が住むグループ沿線の生活圏に密着して沿線の魅力を高めようとする戦略を採っている。 2010年10月5日から阪急阪神ホールディングスとエイチ・ツー・オーリテイリングの傘下にある阪急百貨店や阪神百貨店、阪急オアシス、阪急阪神ホテルズなどの百貨店やスーパーマーケット、ホテルなどが企業や店舗毎に発行していたポイントサービスを「STACIA(スタシア)ポイントサービス」と共通化し、従来は各々のポイントサービスを行っている企業や店舗以外では直接利用できず他店で利用するには金券に換える必要があったポイントをそのままグループの他の企業や店舗でも利用可能でかつ合算できる制度に変更した。また、このポイントサービスの統合と同時に阪急阪神東宝グループのカードを支える店舗とポイントをやり取りする端末やネットワークなどのポイント管理システムを含むカード情報システム全体の全面的な刷新も図っている。 なお、阪神電気鉄道株式会社が発行していた「CoCoNet PiTaPa」は新規の発行を終了し、2010年10月末日を以て株式会社スルッとKANSAIにサポートを移管した。
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