細太刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 14:55 UTC 版)
「細剣」とも表記される。「飾太刀ノ代(かざ(り)たちのだい)」とも呼ばれる、飾太刀の飾金具を省略した刀装で、豪奢な飾太刀を金銭的な理由から持てない場合の代用として、また飾太刀を佩くことを許可されていない下位の公家が用いた。 飾太刀が儀仗の太刀として用いられることが稀になると高位の者も佩用するようになり、宮中での「主タル儀仗ノ太刀」となった。明治時代になると飾太刀との区分は正式に廃止されて「儀礼ノ太刀」となり、明治憲法下では華族の他に高等官が儀仗刀として佩用を認められていた。 飾太刀同様、太平洋戦争敗戦後の新体制の発足により実用品として佩用されることはごく稀となったが、現在でも佩刀を必要とする宮中儀式の際に用いられている。 飾太刀同様、大多数は戦後に所有者の手を離れたが、製作された数が多いこともあり、博物館の収蔵品として保管・展示されている他に刀剣店で売買され個人蔵の美術工芸品として所有されているものがある。また、現代でも真剣の刀装を「細太刀の拵え」として仕立てる例もある。
※この「細太刀」の解説は、「飾太刀」の解説の一部です。
「細太刀」を含む「飾太刀」の記事については、「飾太刀」の概要を参照ください。
「細太刀」の例文・使い方・用例・文例
細太刀と同じ種類の言葉
- 細太刀のページへのリンク