粗悪品の存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 18:41 UTC 版)
バルク品であっても、名の通ったメーカーのもので、よく知られた部品を使っている製品の場合は、性能的にはまずは安心できるものが大半である。しかし、得体の知れないメーカーの製品や、日本市場の要求品質・性能を満たさないため日本で正式に発売されていない製品などをバルク品として販売するケースがある。この種の格安品のなかには、品質・性能が劣る「粗悪品」が含まれている場合があり、これらの粗悪品は一般に同種・同等性能の品と比べて格安である。また、取り付けられる側との相性によっては充分に動作するものもあるがその場合でも同種・同等性能として設計された優良品に比べると多少劣っている。粗悪品の存在が、バルク品全体のイメージを低下させている。 粗悪品としては次のようなものがある。 基板の回路設計が粗雑 基板上のはんだ付けが粗雑 コネクタ部分の構造が悪い 使用している部品(ICやコンデンサなど)が安物 (メモリにて)表記されている速度で正常動作しない (ビデオカードにて)アナログ信号がなまってしまい画質が劣る (サウンドカードにて)音声出力にノイズが乗る、オペアンプが悪くて音が割れる (LANカードにて)スループットが低い、CPUへの負担が高い 以下に示すものは粗悪品ではなく、違法な製品であるが、本項目に併記しておく。バルク品の市場が大幅に拡大した1990年代後期に違法な製品が多く出回る騒動があった。その後は減少傾向だったが、2005年になって大量のリマーク品や偽造品が出回り、販売店やユーザが被害を受けている。バルク品はリテール品に比べて外観での判断が難しい。 本物と見分けにくいロゴなどを装った偽造品(マウス、ハードディスク、LANカードなど) 低い性能のCPU表面の刻印を削り取り、高い性能のCPUの刻印を転写したもの(リマーク品と呼ばれる)
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