算法家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 16:29 UTC 版)
水野三之助(みずの さんのすけ) 旗本の子弟。若年ながら藤田貞資の直門であることを鼻にかけている。浅草寺に算額を奉納しようとして誤りをあきに指摘され、恨みを抱く。 有馬頼徸(ありま よりゆき) 久留米藩21万石の藩主。算法家としても有名で、明和6年(1769年)に豊田文景の名で『拾機算法』を著した。あきの噂を聞いて、姫君の算法の指南役として召し抱えようとするが、横槍が入る。 藤田貞資(ふじた さだすけ) 有馬家家臣。当時の算法最大流派である関流の宗統(家元)。関流の門人でもなく、弟子の三之助に恥をかかせたあきを頼徸が召し抱えようとするのを面白く思わず、中根宇多との勝負を持ちかける。物語中では流派意識に凝り固まった悪役として描かれている。 中根宇多(なかね うた) 算法を得意とするもう一人の少女。算法家・中根元圭(なかね げんけい)、彦循(げんじゅん)親子の遠縁で、あきと同じ13歳。あきと勝負をすることになる。 本多利明(ほんだ としあき) 鈴木彦助のアドバイスであきが訪ねる算法家。海外の事情にも通じていて、藤田と同じ関流でありながら、流派意識に囚われそうになるあきを「身分も流派も男女の別も関係ない。算法ほど厳しく正しい学問はない」とさとす。 鈴木彦助(すずき ひこすけ) 奥州訛りのある御家人。陰ながらあきを見守り、アドバイスを送る。後に最上流(さいじょうりゅう)を開いて関流と論争を繰り広げる会田安明である。
※この「算法家」の解説は、「算法少女 (小説)」の解説の一部です。
「算法家」を含む「算法少女 (小説)」の記事については、「算法少女 (小説)」の概要を参照ください。
- 算法家のページへのリンク