第4部:教会があって塔がある、扉をあければひとがいる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 07:54 UTC 版)
「親指のうずき」の記事における「第4部:教会があって塔がある、扉をあければひとがいる」の解説
タペンスは回復し、駆けつけたトミーと共に調査を始める。2人は暖炉からカットされていないダイアモンドを見つけ、タペンスが探していた墓からは盗品が見つかる。犯罪組織の存在を疑ったアイヴァー・スミスの提案で、情報を集めるためにパーティーが開かれ、ベレスフォード夫妻のほかに、フィリップ・スターク卿、ボスコワン夫人が招かれる。タペンスはスターク卿の素振りから多くを知っていることを見抜き、連続幼女殺害事件の犯人ではないかと疑う。翌日司祭を訪ねて教会に向かった彼女は、出くわしたブライに、彼女こそジョンソン夫人で、タペンスを殴りつけた本人だと言い当てる。 彼女は再び1人で絵の家を訪れ、ランカスター夫人とばったり出会う。ランカスター夫人は家の秘密の部分へタペンスを招き入れ、自分の人生を語る。彼女は意に反して妊娠中絶された後、贖罪と称して子どもたちを殺していた。『サニー・リッジ』での言葉は、タペンスが被害者の母親として彼女の犯罪を見抜いたと勘違いしてのものだった。ムーディー夫人は、ランカスター夫人の正体に気付いたために殺され、殺人に気付いたブライは彼女を別のホームへ連れて行った。そこまで話した後、ランカスター夫人は彼女を殺そうとする。 タペンスはすんでのところで助けられ、ランカスター夫人が、死んだことにされていたスターク卿の夫人ジュリアだったことが分かる。彼女は地元の旧家ウォレンダー家の末裔だったが、若い頃はバレリーナとして活動しつつ、犯罪組織にも関わっていた。この組織と縁が切れた頃、彼女はスターク卿と結婚した。スターク卿は結婚生活の中で、彼女の狂気と連続殺人事件に気付き、秘書だったブライに任せて、「子どもが同じ屋根の下に暮らさない場所を」と妻を老人ホームへと送っていた。ボスコワンの絵に描き足された船は、ジュリアが殺した子どもの名前を書き込んだため、スターク卿がそれを隠そうと描いたものだった。「ランカスター夫人」は、タペンスに飲ませようとした毒を煽って自殺している。事件が解決した後、ベレスフォード夫妻は2人で帰宅する。
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