第4巻 - 第11巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 05:21 UTC 版)
「汽車のえほん」の記事における「第4巻 - 第11巻」の解説
以後、人気に応えて、1年に1巻のペースで、オードリーの文とダルビーの挿絵でシリーズは続刊していった。 しかし、ダルビーの挿絵は当初から機関車や鉄道部分の細部描写がいい加減で、挿絵同士の一貫性にも問題があり、鉄道に詳しく描写のリアリティーを求めるオードリーには不満があった。オードリーがそのことで不満を述べると、挿絵の打ち合わせが度々言い争いになった。そして第11巻「ちびっこ機関車パーシー」の執筆中、オードリーがパーシーを見て「これじゃ赤線の入ったイモムシだ」と言ったことにダルビーが激怒、積年の確執からダルビーは挿絵を降板した。 この時代は、第二次世界大戦の終戦に伴い、戦地となって荒廃した世界各地の鉄道が復興・近代化を進めていた。それと同時にディーゼル機関車や電気機関車・電車が高性能化・高速化し台頭、蒸気機関車の置き換えが始まっていた。また、4大私鉄の負債を引き継いだイギリス国鉄においては、地方の不採算路線の廃線が進められていた。そのような時代の中、イギリス各地で勃興しつつあった保存鉄道の運動に共鳴したオードリーは、第10巻には、実在の保存鉄道であるタリスリン鉄道(原作旧版での日本語表記は「タリリン鉄道」)をモデルにした狭軌のスカーローイ鉄道も舞台に加えた。
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