第2次統合と配電区域変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:16 UTC 版)
「北陸配電」の記事における「第2次統合と配電区域変更」の解説
北陸配電の配電区域は、富山・石川両県の全域と若狭地方を除く福井県、と規定されたが、第1次統合の対象は固定資産500万円以上の事業者に限定されたことから、統合後も区域内には中小事業者が点在していた。これらを統合すべく北陸配電では第2次統合に着手する。統合対象は9事業者で、1942年12月1日と翌1943年(昭和18年)3月1日の2度に分割して統合が実施されている。統合した配電事業者とその概要は以下の通り。 第2次統合対象事業者1942年12月1日統合(5事業者)事業者名所在地資本金供給区域五箇山電気(株)大阪市北区 10万円 富山県東礪波郡上平村・平村 利賀電気(株)富山県東礪波郡井波町 20万円 富山県東礪波郡利賀村 加積電気(株)富山県中新川郡北加積村 10万円 区域なし(特定電気供給事業) 土肥庄太郎(個人)富山県中新川郡大岩村 - 富山県中新川郡大岩村 片貝谷村(公営)富山県下新川郡片貝谷村 - 富山県下新川郡片貝谷村 1943年3月1日統合(4事業者)事業者名所在地資本金供給区域温泉電軌(株)石川県江沼郡山代町 150万円 石川県江沼郡ほか 勝山電力(株)福井県大野郡勝山町 40万円 福井県大野郡勝山町ほか2村 鶴来町(公営)石川県石川郡鶴来町 - 石川県石川郡鶴来町・内川村 南保村(公営)富山県下新川郡南保村 - 富山県下新川郡南保村 なお1942年8月5日付で利賀電気に対し、同年11月24日付で勝山電力・鶴来町・南保村に対し、それぞれ配電統制令第26条第1項に基づく北陸配電への電気供給事業譲渡命令が逓信大臣より発令されている。また第2次統合対象事業者中、温泉電軌は電気軌道事業を本業としており、電気供給事業のみを北陸配電に引き渡して会社自体は存続した(ただし半年後の1943年10月交通事業統合で北陸鉄道となった)。 第2次統合とは別に、1943年3月31日付で設立命令書第2条にある配電区域の変更が命ぜられ、中部配電の配電区域から削除された岐阜県吉城郡坂下村(現・飛騨市の一部)が北陸配電の配電区域に追加された。坂下村は、県境を挟んだ富山県婦負郡細入村大字蟹寺・加賀沢(現・富山市蟹寺・加賀沢)とともに1925年(大正14年)3月より日本電力の供給区域であった地域にあたる。
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