第2次社会生物学論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 22:40 UTC 版)
第2の論争は、「外部の政治的集団から際立った干渉」なく、その意味では第1次論争とは大きく性格が異なる。人間行動の研究者たちが「社会生物学のプログラムに潜む根本的な欠陥」を見出したからである。メアリー・ミジリーなどは、まだ検証されていないことがあるにしても社会生物学には期待できると主張したのに対し、クリフォード・ギアツ、マーシャル・サーリンズなどは、人間は特異で豊かな文化をもち、それらは遺伝的な形質に還元できるものとしては分析できないと主張した。 ウィルソンらの「遺伝子・文化共進化」という構想は、第2次社会生物学論争に応えるものとしてでてきた。遺伝子・文化共進化という構想は、現在では、二重継承理論、二重相続理論として研究されている。
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