第1曲 アリオーソと合唱「イエス十二弟子を召寄せて」(Jesus nahm zu sich die Zwölfe)
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テノール・バス・オーボエ・弦楽器・通奏低音→合唱・全楽器、ト短調、4/4拍子 聖句ルカ18:31-34 オーボエ独奏を弦楽器がエコーで飾るイントロがしばし流れ、いったん不協和音で流れが止まると、テノールが扮するエヴァンゲリストが場面解説を簡単に述べて、すぐにバスが歌う福音が始まる。同一福音を歌う159番の威厳に満ちた重厚なアリオーソとは違い、福音を何度も反復する流麗なアリオーソである。アリオーソが終わっても楽器の伴奏はしばし続くが、唐突にソプラノを先頭にアレグロのフーガに突入すると楽器は沈黙する。福音の真意を理解できずに狼狽する様子が、途切れ途切れのフーガ主題の錯綜するさまで表現されている。弟子達のフーガが終わると、器楽の演奏が回帰し、後奏を終えて次の曲へ移る。 福音書記者(テノール)「イエス・キリストは十二使徒たちに語られた。」イエス・キリスト(バス)『視よ、我らエルサレムに上る。人の子につき預言者たちによりて録されたる凡ての事は、成し遂げらるべし。』(ルカ18:31)福音書記者(ソプラノ、アルト、テナー、バス)「弟子たち此等のことを一つだに悟らず、此の言かれらに隱れたれば、その言ひ給ひしことを知らざりき。」(ルカ18:34)
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