第1回展覧会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 05:12 UTC 版)
1874年4月15日に、サロンから独立したグループによる展覧会が開かれた。30名の芸術家が合計165点の作品を展示した。この展覧会は、同年のサロン開催の2週間前であったことから、サロンを意識して開催されたと考えられる。期間は1か月で、場所はカピュシーヌ大通り35番地で、かつて写真家のナダールが使用していたアトリエであった。午前10時から夕方の6時までと夜8時から10時まで開催していた。入場料は1フラン、カタログの値段は50サンティームであり、作成はルノワールの弟のエドモン・ルノワールが行った。展覧会の正式名称は、開催以前には「印象派」という名称がなかったため、「画家、彫刻家、版画家などによる共同出資会社の第1回展」であった。 委員たちが展示会を仕切ったが、ルノワールを除くほかの委員は積極的に参加しなかった。そのため、実質的にはルノワール一人の手で、展覧会の構成がなされた。作品の出品場所は、どの芸術家も平等に得られるように、サイズごとに分類した後、抽選でそれぞれの展示場所が決まった。 規則では、組織の年会費である60フランを支払えば、2作品を展示する権利を得るという決まりがあった。しかしほとんどの画家が、本来支払わねばならない会費以上の作品を出展した。
※この「第1回展覧会」の解説は、「第1回印象派展」の解説の一部です。
「第1回展覧会」を含む「第1回印象派展」の記事については、「第1回印象派展」の概要を参照ください。
- 第1回展覧会のページへのリンク