第1回投票前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 03:47 UTC 版)
「2012年フランス大統領選挙」の記事における「第1回投票前」の解説
フランスの世論調査期間「IFOP」が2012年1月に実施された序盤戦の世論調査では、社会党のオランドが1位で、現職のサルコジは2位に留まった。また、極右・国民戦線のルペンは3位、3度目の立候補となる中道派のバイルは4位となっている。サルコジとオランドの2名による決選投票を想定した調査でも、10ポイント近くオランドがリードという結果となった。またフランス共産党と左翼党などで構成される左翼戦線のメランション候補も、各種世論調査で10%以上の支持を集めている。 選挙期間中の3月にミディ=ピレネー連続銃撃事件が発生し、治安対策が争点として浮上。保守派として移民政策に厳しい対応を示していることや、事件の指揮を執る姿が積極的にメディアに露出したことが奏功し、事件後に行われた世論調査では、サルコジが支持率でオランドを逆転するケースが増えてきた。 一方、極左・メランションと極右・ルペンの支持率を合わせると、全体の約3割にも及んでいる。この背景には欧州金融危機による社会の閉塞感に対する打開策を見い出せない二大政党(国民運動連合・社会党)に対する不満が指摘されている。 第1回投票の結果、オランドが28.6%の得票で1位、現職のサルコジは27.2%で2位に留まった。一方、ルペンが国民戦線として過去最高得票の17.9%を獲得し、決選投票の鍵を握ることになった。
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