競技ハイライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 04:54 UTC 版)
「2012年ロンドンオリンピックの陸上競技・女子マラソン」の記事における「競技ハイライト」の解説
雨の中でスタートし、序盤は積極的な走りを見せる選手はいなかった。その代わり、通りを壁のようにふさぎながら大集団でコースを進んでいった。大集団は12km付近から次第に小さくなり始め、ヴァレリア・ストラーネオが前に出てきた。その数キロ後、雨が上がったところで朱暁琳(Xiaolin Zhu)がペースを上げ、マラソンの中間地点を1時間13分13秒で通過した。 朱が中間地点を通過した少し後、ティキ・ゲラナは給水所を通り抜けようとしてペースを落とした。その間に先頭集団は3人のケニア選手がペースを作り始めた。ゲラナはその後集団に追いついた。ペースは再度落ちたが、消耗戦は続いた。28kmまでは、先頭集団を引っ張っていたのは、3人のケニア選手とゲラナ、マレ・ディババ(Mare Dibaba)の2人のエチオピア選手、常に外側を走り続けたプリスカ・ジェプトゥー(Priscah Jeptoo)だった。最初に集団から飛び出したのはディババだった。一方、経験の浅いタチアナ・ペトロワ=アルヒポワは自分のペースで走り、先頭集団から遅れた選手を追い抜いて行った。ペトロワは32kmくらいで先頭集団に追い付いた。ちょうどその頃、2011年世界陸上の覇者エドナ・キプラガトは先頭から1kmほど後退していた。 35kmの給水所でペトロワは加速しキプラガトを抜き去った。残り1,500mでメアリー・ケイタニーは4位に後退した。時を同じくしてゲラナは加速し、まずはペトロワをとらえ、次にジェプトゥーを抜き、トップに立った。ゲラナはオリンピック記録を7秒上回るタイムでゴールした。 日本女子代表選手は、木崎良子・尾崎好美・重友梨佐の3人が出場。レース前半は先頭集団に着けたものの、本番前から右足首を痛めていた重友が18Km辺りで脱落。中間点を過ぎた24Km付近で木崎が遅れ初め、その後間もなく25Km手前で尾崎も先頭集団のペースアップについていけず後退。最終的に日本勢は木崎の15位が最高順位であり、前回の北京オリンピックと2大会連続で入賞を逃した。
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