穀物と乾量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 06:13 UTC 版)
ウィンチェスター計量法(英語版)(Winchester measure)は、コーン計量法(corn measure)とも呼ばれ、約2,150.42立方インチのブッシェルを中心とし、少なくとも15世紀後半以降はわずかにしか変更していない。当時のコーンという言葉は全ての種類の穀物を指していた。コーン計量法は、穀物、塩、鉱石、牡蠣などの多くの種類の乾量の計量・販売に使用されていた。 しかし、実際には、そのような商品はしばしば重量で販売されていた。例えば、小麦のブッシェルの重さは60ポンド、オート麦のブッシェルの重さは33ポンドでなければならないと、地元の慣習によって合意されていた。商品は体積で計量された後、買い手は実際の重量に応じて代金を支払った。今日、商品ごとにブッシェルを重量で指定するこの慣行は引き続き行われている。しかし、これは必ずしも当てはまるとは限らず、小麦やオート麦を販売している同じ市場でさえ、大麦は体積で販売している場合もある。実際の所、乾量の単位系は標準化されていなかった。ブッシェルの16分の1は、わずかな距離だけ離れた町で、ポトル(pottle)、フープ(hoop)、ビートメント(beatment)、クァンタン(quartern)など異なる名前で呼ばれた。いくつかの場所では、ジャガイモは、(本来は液量の単位である)ファーキンで販売されているが、その値もある町では3ブッシェル、別の町では2 1/2ブッシェルと異なっていた。 コーン計量法において、パイント(pint)が一番小さな単位である。コーンガロン(corn gallon)は8分の1ブッシェルで、約268.8立方インチだった。コーンガロンのほとんどの単位は、ブッシェルに対して二進分数による分量になっていた。 パイントクォートポトルガロンペックケニングブッシェルストライククームシーム2nガロン1パイント(pint) =1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 1⁄32 1⁄64 1⁄128 1⁄256 1⁄512 –3 1クォート(quart) =2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 1⁄32 1⁄64 1⁄128 1⁄256 –2 1ポトル(pottle) =4 2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 1⁄32 1⁄64 1⁄128 –1 1ガロン(gallon) =8 4 2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 1⁄32 1⁄64 0 1ペック(peck) =16 8 4 2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 1⁄32 1 1ケニング(kenning) =32 16 8 4 2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 1⁄16 2 1ブッシェル(bushel) =64 32 16 8 4 2 1 1⁄2 1⁄4 1⁄8 3 1ストライク(strike) =128 64 32 16 8 4 2 1 1⁄2 1⁄4 4 1クーム(coomb) =256 128 64 32 16 8 4 2 1 1⁄2 5 1シーム(seam) =512 256 128 64 32 16 8 4 2 1 6 他にウェイ(wey、5 - 6シーム)やラスト(last、10シーム)という単位があった。
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