秘密主義とデマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 21:28 UTC 版)
ロレックスは営利企業ではあるが、「ハンス・ウィルスドルフ財団」という基金をベースにしている財団法人組織であって実態を公にする義務がなく、社内資料をほとんど公にはしていない(それでも、近年は以前と比べて格段に多くの情報が公開されるようになっている)。そのため、その人気と相俟って世間には多くのデマが流布している。以下はその一例。 創業者はルース・ハイドフェルド 創業者は「ハンス・ウィルスドルフ」(Hans Wilsdorf) )である。 ロレックスは1908年にスイスに移った この年はスイスで商標を初登録した年である。スイス移転は上記略歴のように単純に「何年」と言えるようなものではない。 ラインホルト・メスナーがエベレスト単独無酸素登頂を達成した時にエクスプローラーIIを使用した ロレックスがメスナーを使って宣伝した事実はあるし使用はしたかも知れないが、実際にエベレスト単独無酸素登頂時に使用されたのはオイスタークォーツである。 三大発明 防水ケースである「オイスター」、全回転ローターを備えた自動巻機構「パーペチュアル」、瞬間日付送り機構「デイトジャスト」をロレックスが発明したとする広告があるが、いずれもロレックスが主張したものではなく、また事実ではない。防水ケースはオイスター社の開発品を会社ごと買収した物である。全回転ローター自動巻きとデイトジャストは他社が懐中時計で実現していたが、腕時計サイズに小型化し、また実用時計に採用出来る耐久性に昇華させたのはロレックスである。 クォーツは試作のみで量産していない 1960年代、スイスCEH主導のbeta21計画に参画してクォーツ開発に力を注ぎ、1970年には本数限定にて販売に漕ぎ着けた。当時はロレックスも、将来的な本命としてクォーツ開発に力を入れていた。1970年代後半から1990年代にかけては自社開発のオイスタークォーツを量産し、一時は生産の1割がクォーツだった。
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