秋山梨乃(あきやま りの)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 22:39 UTC 版)
「夢幻花 (東野圭吾)」の記事における「秋山梨乃(あきやま りの)」の解説
東京の高円寺の女性用マンションで暮らす大学3年生。水泳でオリンピックに出ることを目標にしていたが、突然、心因性の発作に襲われて泳げなくなった。その後、父・正隆や母・素子の期待に応えられなかったという自責の念から実家を離れ、マンションに移ったのだった。水泳のことに触れられることを嫌い、後に事件を介して知り合った蒼太にもヒステリックに八つ当たりしてしまう。新宿の街を歩いていた時、父方の従兄・尚人の自殺に彼の弟・知基や2人の母親である叔母・佳枝と共に動機がわからず困惑し、祖父の周治が育てている花に癒されブログで花の写真を発表しようと祖父に持ちかけ、定期的に周治の家に通っていた。2ヶ月後にすぐに萎れるも花が咲いたと妙に興奮気味だった周治に告げられるが、ブログには掲載しないで欲しいと言われ怪訝に思う。それでも祖父の意思を尊重したが、3週間後に洋菓子を頼まれてワッフルを持って訪ねると殺されていた。ちょっとだけフットワークも口も軽く、孝美の在籍している大学で「テレビの取材」と誤魔化そうと嘘をつくが、悪くすれば通報される危険性があったので蒼太を慌てさせた。祖父を殺した犯人として逮捕された従兄の親友に面会してトリップしないとマトモに作曲できない自分たちは紛い物であり、真の才能を持ちながら逃避していると生前の尚人と共に同じ無念を抱く雅哉にそう言われる。それを機に、原因不明の精神的問題を抱えつつ再び水泳にチャレンジすることになる。
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