神話におけるヴァギナ・デンタタ
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「ヴァギナ・デンタタ」の記事における「神話におけるヴァギナ・デンタタ」の解説
ヴァギナ・デンタタは様々な文化における神話にも登場する。心理学者エーリッヒ・ノイマンはこのような神話の一つについて次のように内容を伝えている。「『恐ろしい母親』(Terrible Mother) の膣の中に魚が住んでいた。英雄である男は『恐ろしい母親』と戦って勝ち、その膣の中の魚の歯を折って、彼女をただの女にした。」。 マオリ族やハワイ人などの間に伝えられたポリネシア神話には、マウイという文化英雄が登場する。彼は太平洋の島々や人々を創造した人物であったが、最後に永遠の命を得るため、夜と死の女神ヒネ・ヌイ・テ・ポの中に入って彼女を殺そうとした。しかしオウギビタキたちが笑い出したためヒネ・ヌイ・テ・ポは目を覚まし、体内から出ようとしたマウイは膣の中で砕かれてしまったという。こうしてマウイは最初に死んだ人物となり、人間は永遠の命を得ることはできなくなった。他の神話の中には、英雄が歯を一本だけ残すという内容もある。 スティーブン・J・デュカット (Stephen J. Ducat) は著書 The Wimp Factor の中で、これらの神話は性交が男性に対して与える脅威、すなわち男性器は意気揚々と中へ入ってゆくが、出る時は縮こまって出てゆくことを表しているとする。 玄奘(三蔵法師)の著作『大唐西域記』に羅刹国という羅刹女の国が登場する。日本では東女国(とうじょこく)とも書かれ、後には女護ヶ島伝説とも結びついて、女人島(にょにんじま)・女護国(にょごこく)などとも呼称された。
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