社会技能を発揮する結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:39 UTC 版)
社会技能を発揮する結果として、以下のような能力を持つと判断される。 その場の雰囲気が分かる。 自分の発した言動を相手がどのように受け取るか想像出来る。 自分の考えを、上手に相手に伝える事が出来る。 特に、2. は心の理論と呼ばれる能力の一部であり、高度な霊長類(ヒトやチンパンジーなど)が先天的に有している能力であるとされている。これが全く出来ない、もしくは過度に苦手(「相手の表情から感情を読み取れない」「自己を他者と思い込む」といった認知上の根本的な不具合を意味する)であれば、アスペルガー症候群や広汎性発達障害といった脳機能障害を有している可能性がある。ただし、「人の気持ちを察するのが苦手」や「常に自己中心的な発言を繰り返す」といった程度であれば、それは社会的技能が未発達なだけである。 また、3. に関してはシャイネス(心理学用語としての「恥ずかしがる」こと)が社会的技能の実行を妨げることが知られている。つまり、社会的技能が備わっている者でも、何らかの原因でシャイネスを保有する場合、十分に能力を発揮できないということを意味する。 特定の状況のみで発生するシャイネスを「状態シャイネス」と呼び、継続的なシャイネスを「特性シャイネス」と呼ぶ。前者の極端な形が対人恐怖症といった「〜恐怖症」であると考えられている。つまり、社会的技能の観点からは、「〜恐怖症」とは特定の状況において社会的技能が十分に発揮できない心理状態を意味する。後者は一般的な「恥ずかしがり屋」を指す。
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