硫黄島(東京都)
161m 北緯24度45分03秒 東経141度17分20秒 (摺鉢山) (世界測地系)
概 要
別名中硫黄島。北東-南西方向8.5km、幅4.5kmの島。島の中北部(元山)は台地状で標高115m。南端に急傾斜の火砕丘摺鉢山があり、元山と摺鉢山とは未固結礫層の低い台地(千鳥ヶ原、標高70m以下)でつながる。島は基底の直径40km、比高2000mの大型の海底火山の山頂部にあり、直径約10kmのカルデラを埋積した後カルデラ火山の山頂部である。元山は浅海底に流出・堆積した溶岩・火砕岩が隆起・陸化した部分、摺鉢山は陸上火山の溶岩と火砕丘。岩石は福徳岡ノ場とともに伊豆諸島では特異な粗面安山岩(Na,Kに富む、SiO2 58~61%)。
島内は全体に地温が高く、多くの噴気地帯、硫気孔がある。島内各所で小規模の水蒸気爆発を起こす。島の隆起を示す海岸段丘や断層崖があり、異常な速さで隆起が続いている。
最近1万年間の火山活動
硫黄島北部、北の鼻海岸付近の火砕岩中から得た炭化木片の年代値より元山の火砕岩堆積年代が2700~2800y.B.Pであることがわかっている(大八木・井口,1985)。
記録に残る火山活動
(日本活火山総覧(第3版)(気象庁編,2005)およびその後の火山観測成果による。)
火山活動解説資料
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