硫黄とSOxとは? わかりやすく解説

硫黄とSOx

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 05:53 UTC 版)

ディーゼルエンジン」の記事における「硫黄とSOx」の解説

ディーゼル燃料硫黄残留していると排気有害な硫黄酸化物 (SOx) が含まれる。また硫黄酸化力大きいので排気浄化用の酸化触媒還元触媒とも先に反応して無効にしてしまう。そのため自動車用エンジンへの対応はもっぱら燃料脱硫頼っている。従来欧州軽油が低硫黄分北海原油から作られるのに対し日本軽油は高硫黄分中東原油から作られるため低硫黄化難しと言われていた。しかし日本脱硫に関して2004年末、自動車排出ガス規制関連する自動車燃料品質規制値」の変更が行われ、軽油含まれる硫黄許容限界は、従来の0.01%質量以下から0.005%質量以下へと改められ欧州と同じ時期に同じレベル低減している。硫黄分には燃料ポンプに対して潤滑作用があるため、脱硫後の燃料油には燃料ポンプ保護のため潤滑剤添加される大型舶用エンジンには3%ほどの硫黄分の多い粗悪な燃料使われるため海水スクラバー装置排ガス中に含まれるSOx海水吸収させる排煙脱硫装置)などの後処理排気からSOx除去しようとしている。湿式スクラバー後段NOx低減触媒使えるうになるが、排気温度低下しすぎているので難しい。2012年現在欧州排気温を下げすぎない乾式スクラバーと#SCR組み合わせ開発中である。

※この「硫黄とSOx」の解説は、「ディーゼルエンジン」の解説の一部です。
「硫黄とSOx」を含む「ディーゼルエンジン」の記事については、「ディーゼルエンジン」の概要を参照ください。

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