硫黄のガラス転移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/09 09:28 UTC 版)
単体のイオウの結晶や溶液中のイオウ分子はS8分子から成る。液体で159℃以上ではS8の他に鎖状高分子も存在し約200℃で最も粘性が高くなり、200℃での重合度は5-8×105になる。この鎖状高分子を含む液体を融点以下から室温までの温度に急冷すると、不定形のゴム状硫黄と呼ばれるものになる。液体窒素等によりさらに低温にまで急冷すればガラス状態になる。つまり鎖状高分子のイオウは鎖状高分子の合成樹脂などと同様に、液体-ゴム状態-ガラス状態という変化をする。
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