石鉄隕石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/27 19:06 UTC 版)

石鉄隕石(せきてついんせき、英語: stony-iron meteorite)はと、ほぼ等量の鉄‐ニッケル合金とケイ酸塩鉱物からなる隕石のことである[1]。
鉄隕石や石質隕石に比べ非常に希で、2万2507個中116個しかない[要出典]。
分類
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パラサイト (pallasite) とメソシデライト (mesosiderite) に分類される。これらは、マントル由来でほぼ等量の鉄‐ニッケル合金とケイ酸塩鉱物からなるというほかは、共通点は少ない。
ロドラナイト (lodranite) を含めることもあるが、近年はロドラナイトはエイコンドライトに含められる。
パラサイトは、丸みのある粗粒状の橄欖岩と、その間を埋める切れ目のない網目状の鉄‐ニッケル合金からなる。下部マントルのケイ酸塩と鉄-ニッケル合金のエマルションが固化したと考えられている。
メソシデライトは、異なる鉱物組成の岩石破片の集積体である。金属部分はオクタヘドライト、ケイ酸塩部分は斜長石、カルシウム輝石などからなり、それぞれが角ばった破片状になっている。天体衝突の産物と考えられている。
脚注
参考文献
- 森本信男 『造岩鉱物学』東京大学出版会、1989年。
石鉄隕石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 15:19 UTC 版)
石鉄隕石 (stony-iron meteorite) は、ほぼ等量のFe-Ni合金とケイ酸塩鉱物から成る隕石である。分化した天体のマントルに由来する。パラサイト (pallasite) とメソシデライト (mesosiderite) に分類される。 固体惑星に似た組成の小天体のうち、概ね直径100キロメートル以上のものは内部が融解し得ると考えられている。小天体の内部で融解が生じれば、重力によって成分分離が起こり、密度の大きい金属が中心に集まって核となり、これをより密度の小さい岩石質の物質が包んでマントルとなる。このような小天体が、相互衝突などによる何らかの外力を受けて破壊されたものが、隕石として地表に落下してくる天体小片であると考えられる。中心核が鉄隕石であり、マントル部が石質隕石である。小天体の中心核とマントルは明瞭な境界があるのではなく、境界領域では金属鉄と岩石が混在する。これが石鉄隕石の起源物質であると考えられている。 トロイライトと呼ばれる鈍い金属光沢を持つ硫化鉄鉱物を伴うことが多い。
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