石灰の山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/28 06:52 UTC 版)
「三峰山 (栃木市・鹿沼市)」の記事における「石灰の山」の解説
栃木市の鍋山(三峰山)は、西側に良質な石灰を産出するため、石灰の生産工場が、山の西の麓、旧葛生町羽鶴に集中している。石灰の掘り起こしは古くから行なわれており、戦前はトロッコ列車(鍋山人車鉄道)が、栃木市尻内(しりうち)を通って栃木駅まで走っていた。採掘場は現在ではたいへん深くなっており、鍋山の下にはかなりの空洞があるとされている。また鍋山の西側は頂上付近まで削り取られていて、原形を留めていない。山頂にもすでに陥没した跡がある。ハイキングは容易な山だが、山に入った際、たまたま大地震に見舞われると、山頂が更に陥没する危険がある。よって、特にこの山の山頂付近の藪コギは、それ自身は容易だが、止めるべきである。また、石灰や土砂の採掘現場も近く、そこへの立ち入りも、崖になっていて危険である。なお、神社の関係者が、山の東側を修行に使っており、日本の神話の神の像のある奥の院が、山頂の北東の外れにある。そこへ行く山道は恐らく神社所有だが、一般人も現在の所無料で、拝顔を兼ねたハイキングのための入山が黙認されている。 また、石灰を含む土壌は園芸用の一部の植物の成育には適しており、山の東側、星野側の麓には、セツブンゾウの自生地がある。
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