石油ストーブ事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 13:51 UTC 版)
同社が1982年(昭和57年)から1983年(昭和58年)まで製造されていた石油ストーブ・LCR - 3型で、2006年(平成18年)12月に、北海道苫小牧市のアパートで、親子7人が一酸化炭素中毒で死亡した事故が起こった。 対象機種は5機種で、以下の機種が対象製品である。 LCR - 3 LCR3 - 1 LS - 3 LS - 3 - 1 LS - 6 いずれも1982年(昭和57年) - 1984年(昭和59年)の製造で三洋電機石油ファンヒーター事故以前の製造なので、安全装置はついていなかった。三洋電機の事故を受けて、1986年(昭和61年)から回収が行われていた。しかしこの事故に関して後日わかったことだが、使用していた石油ファンヒーターは正規に購入したものではなく、ゴミとして廃棄されていたものを拾って再利用していたことが判明した。当初は北海道警察が業務上過失致死傷罪の容疑で、メーカーに刑事責任があるとしていたが、これにより刑事責任を問うのは困難になった。 なお死亡した親子の遺族は、2008年(平成20年)3月に「被害拡大を防ぐための周知義務や回収・交換義務を怠った」「国が回収を命じていれば事故を防げた」として、トヨトミ及び日本国政府を相手取り、それぞれ約8,000万円の損害賠償を求める民事訴訟を札幌地方裁判所にて起こしたが、このうちトヨトミに対する裁判については、2010年(平成22年)3月に遺族の請求を棄却する判決が出ている。
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