石川美南とは? わかりやすく解説

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石川美南

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/08 14:27 UTC 版)

石川 美南(いしかわ みな、1980年5月7日[1] - )は、日本歌人神奈川県横浜市出身。橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット「山羊の木」でも活動[2]

人物・略歴

1996年、16歳の時に作歌をはじめ、翌年から「短歌朝日」などに投稿する。神奈川県立柏陽高等学校を経て[3]、1999年、東京外国語大学入学。

1999年、メーリングリスト「ラエティティア」[注釈 1]入会。2000年早稲田大学の短歌実作ゼミに「潜入」[4]し、水原紫苑に学ぶ。同年、同人誌「punch-man」に参加(翌年、同誌解散)。2002年、『祖父の帰宅/父の休暇』で第1回北溟短歌賞石川啄木賞の前身)次席。

2002年、短歌同人誌「pool」を創刊。2003年、東京外国語大学卒業。以降、一貫して短歌結社には属さず、同人誌や「さまよえる歌人の会」などの超結社歌会を拠点として活動している。他方で、岡井隆が『砂の降る教室』(第一歌集)の栞文を寄稿しているように歌壇との接点も多く、そのあり方は、後進の歌人にとってロールモデルの一つとも言える。

歌誌「pool」、 [sai]、「エフーディの会」 に所属。2020年、第5歌集『体内飛行』で第1回塚本邦雄賞を受賞[5]

海外文学の影響を受けた綺想的作風が特徴。柴田元幸に見出され文芸誌「モンキービジネス」に作品を発表し、2008年のsummer vol.2に掲載された連作『眠り課』は大森望が注目し年刊日本SF傑作選「超弦領域」に収録された。豊崎由美北村薫北村想など歌壇外の愛読者も多い。2008年から2年に渡って「すばる」に短歌エッセイ『ききみみはひだり耳』を連載した。

著書

単著

共著

文庫解説

山羊の木

  • 『夜灯集』2008年、『机上ノ灯台』2011年、『Collection 1』2013年、『物語集』2015年など。

出演番組

脚注

注釈

  1. ^ 「ラエティティア」のメールマガジンは「直久」(東直子と小林久美子のHP)で閲覧できる。

出典

  1. ^ 『短歌研究 2014年12月号(2015短歌年鑑)』(短歌研究社、2014年)巻末「歌壇名簿」より
  2. ^ [山羊の木]ホームページ2023年10月11日閲覧。
  3. ^ 「(青春スクロール 母校群像記)県立柏陽高校:9 伝統の理科部、活躍は多彩に/神奈川県」『朝日新聞』2022年6月18日、朝刊 神奈川全県・地域総合、26面。
  4. ^ 歌集『砂の降る教室』風媒社版、著者略歴での表現。
  5. ^ 塚本邦雄賞は石川さん歌集:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年8月30日閲覧。
  6. ^ NHK短歌 「テーマ“身体”/一字空き」 | NHKクロニクル | NHKアーカイブス”. www.nhk.or.jp. 2012年7月7日閲覧。

外部リンク




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