石川啄木賞とは? わかりやすく解説

石川啄木賞

(北溟短歌賞 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:09 UTC 版)

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石川啄木賞(いしかわたくぼくしょう)は、日本にあった歌人俳人詩人エッセイスト随筆家)のための、公募コンクールによる総合的な文芸の新人賞。最大時は、短歌俳句散文詩自由詩現代詩)・エッセイ随筆)の4部門があった。岩手日報文学賞の啄木賞、啄木風短歌全国公募の啄木賞、東京都俳句連盟の石川啄木賞などとは異なる。

概要

石川啄木賞は、北溟社によって創設された。「清貧にして早逝した天才作家石川啄木にちなみ、真摯に文芸に取り組んでいる作家にスポットを当てる」事を目的としている。[1]第2回目までは、文芸愛好者用の懸賞コンテストとは異なり、プロの文芸家を発掘する登竜門として設けられていた。第3回目より、公募ではなくなり、自社から出版した本だけを表彰対象とするようになり、賞の性質が変化。エッセイ部門は第2回目より新設。

第2回までは、短歌部門は30首、俳句部門は30句、詩部門は5篇、エッセイ部門は10~20枚が対象。各部門の選者は、大塚寅彦加藤治郎(短歌)、加古宗也黛まどか(俳句)、菊田守・佐藤文夫(詩)、中原道夫・小島哲夫(エッセイ)。

歴史の浅い賞であったため、募集時期や賞品は一定でなかった。第2回目の賞品は、賞金10万円(各部門)・賞状であった[2]

この賞の短歌部門の前身としては2002年の北溟短歌賞があり、今橋愛(正賞)、石川美南(次席)、永井祐(次席)を輩出した。選考委員は、穂村弘水原紫苑の2名[3]

第2回を最後に、以降は開催されていない。

開催年と入賞者

北溟短歌賞

第1回 08年度

  • 短歌 歌崎功恵「橋を越えて」
  • 俳句 武藤若菜「花火」、小林奈穂「あこがれ」(奨励賞に田口茉於)
  • 詩 倉臼ヒロ「子牛」

第2回 09年度

  • 短歌 堀田季何「飲食(おんじき)」
  • 俳句 藤原明子(俳句)「鳥」、立花藏「自由な木」
  • 詩 河野昌子「夕焼け」ほか
  • エッセイ 該当者なし(優秀賞に宮崎利恵「雪消えの里」)

脚注

関連項目

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