相互離脱系の技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:37 UTC 版)
「スキージャンプ・ペア」の記事における「相互離脱系の技」の解説
フロント・バックともそれぞれ1本ずつスキー板を離し、左右に分かれて演技を行う。板1本で着地する必要があるため、非常に難易度が高い。 相互離脱片手支持(スーパーV) [H][O][1][M]二人がそれぞれ片足を板から離し、手を繋いで大きく横に広がる。原田・大石ペアが編み出した。 通常のV字フォームより板の間隔が広くなるため揚力が増し、飛距離を伸ばすことが出来る。 フロントとバックが横に並んだ状態で板の位置が揃うようにビンディングを取り付けるため、左右の板がずれた状態で助走する必要があるなど、見た目は地味ながら難易度の高い技である。 スーパーW [H][O][1][M]トリノオリンピッグの2回目の試技において原田・大石ペアがスーパーVの演技を行った際、原田のゼッケンの中に隠れていた甥の洋平が2人の間に挟まり、3人が並んだ状態で飛行した。通常のスーパーVより更に板の間隔が広がったことにより飛距離を大きく伸ばし、日本に逆転金メダルをもたらした。 プラズマV [2]スーパーVの状態から錐揉み状に回転する。 2007年ワールドカップ最終戦で原田・大石ペアが披露。VTRによるリプレイでは2人を包み込むように巨大な洋平の映像が浮かび上がるという不思議な現象が確認された。 メゾネット [募][1]踏み切り後左右の板に分かれ、フロントが板の上に腹這いになってバックの頭の上に乗り、バランスを取りながら飛行する。バックは体を直立させて大黒柱を表現、フロントは板の上で頬杖をついて2階で寛いでいる様子を表現する。 第1回新技飛行テストで、当時高校生だった力人・下ペアがノリピンで鍛えたバランス感覚を生かして実演した。 ダーツ [2]助走中に左右の板に分かれ、バックが板の上に腹這いになり、フロントが板ごとバックを持ち上げて投げ飛ばす。純粋に飛距離のみを追求した技であり、そのフォームはどう見てもダーツというよりは槍投げにしか見えない。 イディオッツ・カップ大会でジェフ&タイラーが披露。飛距離は伸びたものの板が雪面に突き刺さってしまい着地に失敗した。
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