相互領聖関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 07:03 UTC 版)
「フル・コミュニオン」も参照 「甲」正教会と「乙」正教会が完全相互領聖関係にあると言う場合、お互いの信徒がお互いの教会で領聖する事を認めている状態を指す。これは「甲」正教会と「乙」正教会がお互いに正教会における教会法上の合法性と教会の伝統を一定程度認知し、一定程度の関係と交流を維持している事を表す。 原則として他教会信者が正教会で領聖することは許されない。正教会全体の方針としては教義の違いをそのままにして相互領聖することを好まず、教義の一致に基づくフル・コミュニオンのみを認める。このため各正教会の信者のみが他の正教会で領聖することができる。 このため相互領聖関係は端的に、当該教会が他正教会から正教会と認められている事を示す。 東方諸教会との対話の進展を反映して、1990年代以降、中東地域、および欧米の一部などにおいては、東方諸教会信者の領聖を許すことがある。一方、聖霊論を異にする(フィリオクェ問題参照)西方教会の信者が、正教会で領聖することはほぼ不可能である。
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