相互銀行の成り立ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 01:03 UTC 版)
相互銀行は成り立ちから下記の3つに分類する事が出来る。 相互銀行法の規定により免許を受け相互銀行となった無尽会社 - 株式会社中央相互銀行(中央無尽株式会社が免許を受け商号変更。現在の株式会社愛知銀行)ほか多数存在する。なお、無尽会社もまた戦前より営業していた「無尽会社」と、戦後勃興した看做無尽を営む「殖産会社」に分類される。無尽会社 - 株式会社日本相互銀行、株式会社第一相互銀行など(前者は後に、太陽銀行~太陽神戸銀行~太陽神戸三井銀行~さくら銀行を経て、現在の三井住友銀行となった。後者は太平洋銀行となったが経営破綻し、受け皿銀行としてわかしお銀行が設立された。その後、三井住友銀行と統合した際、法人格の引き継ぎと改名(いわゆる「逆さ合併」)が行われた。) 殖産会社 - 株式会社平和相互銀行(のちに住友銀行(現:三井住友銀行)に吸収合併)、株式会社殖産相互銀行(当初は、山形殖産という殖産会社として発足しているが、一旦、山形殖産無尽として無尽会社となってからの相互銀行転換だった。第二地銀転換で殖産銀行を経て、現在はきらやか銀行)など 上記の業態は、現代の視点では一般の資金を預金に近似した形態で受け入れつつ実質的に「貸金業」を行っていた業態である。 相互銀行として設立された株式会社 - 株式会社神奈川相互銀行(現在の株式会社神奈川銀行)、株式会社三栄相互銀行(後の株式会社奈良銀行→現在の株式会社りそな銀行)などこれは中小零細金融の資金需要を喫緊に満たす必要にせまられ、当時の法制上普通銀行と比べ設立認可が容易であった簡易銀行である相互銀行形態を選択したものである。 金融機関の合併及び転換に関する法律に基づく認可により相互銀行に転換した他の金融機関 - 株式会社長野相互銀行(長野県商工信用組合より転換。現在の株式会社長野銀行)など
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