皐月賞目前で故障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:31 UTC 版)
「バブルガムフェロー」の記事における「皐月賞目前で故障」の解説
朝日杯3歳ステークス優勝後は、厩舎に留まったまま休養となる。2月から調整・トレーニングが施された。クラシックに向けて3月24日、皐月賞のトライアル競走であるスプリングステークス(GII)で始動となる。この1週間前には、調教で良い動きを見せる同厩のタイキブリザードとともに併せ馬を実施したうえでの参戦だった。13頭立てとなったが、特にデビュー3連勝中のダンディコマンドが対抗馬だった。人気は、バブルガムフェローとダンディコマンドに集中。3番人気を12.5倍に引き離す二強だったが、バブルガムフェローが勝り、1.5倍の1番人気に支持されていた。ダンディコマンドは2.7倍の2番人気だった。 スタートから後方内側で待機、スローペースを追走する。後方のまま直線を迎え、外に持ち出した。岡部は、他の動向を窺う余裕を取ってから軽く合図をする。するとバブルガムフェローは、たちまち反応してスパートし、まもなく先行馬をすべてかわして先頭となった。その後も強く追われないままに、決勝線に到達。騎手が全力で促して追い込んだチアズサイレンスに半馬身差をつけて重賞2勝目を挙げる。4連勝となった。 サンデーサイレンス四天王の皐月賞トライアルは、弥生賞を選んだダンスインザダークとイシノサンデーが、1着と3着。若葉ステークスを選んだロイヤルタッチが2着となっていた。トライアルで敗れた2頭と、重賞で既に2敗しているダンスインザダークに比べて、GIを含んだ4連勝中のバブルガムフェローは、実績が一つ抜け出ており、皐月賞の最有力候補と考えられていた。しかしスプリングステークスから12日後、皐月賞の1週間前追い切りをこなした直後の4月5日、右脚の第1趾節種子骨骨折が判明する。全治6か月であり、皐月賞や第2弾・東京優駿(日本ダービー)出走を断念する。 前年のフジキセキに続いて、2年連続で最有力馬を欠くクラシックとなった。出走が叶わなかった皐月賞は、ダンスインザダークも熱発で回避しており、四天王のうち2頭が欠けていた。しかし残る2頭がワンツーフィニッシュを決め、イシノサンデーが優勝する。続く東京優駿では、ダンスインザダークが復帰し、四天王の3頭が揃い踏み、3番人気までを占めていた。ところが1月デビューの7番人気フサイチコンコルドがデビュー3連勝で戴冠。ダンスインザダークが、クビ差及ばず2着となっていた。 一方のバブルガムフェローは、社台ファームで療養する。全治は6カ月の診断だったが、治りが良く7月から運動を開始した。8月28日には、美浦に帰厩を果たす。
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