皐月賞以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:37 UTC 版)
続くクラシックの二冠目、5月27日の東京優駿(日本ダービー)(GI)に臨む。皐月賞不出走のダノンプレミアム、ブラストワンピースが1、2番人気、皐月賞5着のキタノコマンドールが3番人気となる中、エポカドーロは、10.5倍の4番人気という評価だった。「三石産」としては1951年トキノミノルから遠ざかるダービーのタイトルを目指した。レース前、パドックに向かおうとしなかったため、誘導馬に連れられてパドックに現れる一幕もあった。レース時、スタートからハナを奪って逃げに出たエポカドーロはスローペースに落として、前半の1000メートルを59.6秒で通過。同日の前座レースのそれと比べて1秒以上遅いペースにすることができていた。先頭を守って迎えた直線では、内からダノンプレミアム、外から16番人気コズミックフォースが接近してきたが、それらを下して抜け出した。しかしコズミックフォースの直後の好位にいた5番人気ワグネリアンが、外から末脚を発揮。残り100メートルで並ばれ、抵抗したが差し切られた。2着、ダービーに半馬身及ばず、二冠とはならなかった。 夏を休養に充て、秋は9月23日の神戸新聞杯(GII)から始動する。ワグネリアンも出走しており、18年ぶりとなる皐月賞と東京優駿の優勝馬による神戸新聞杯での対決が実現した。人気は、ワグネリアンを上回る1番人気だったが、スタートで落馬寸前まで躓いて後手を踏むアクシデントに見舞われた。中団追走から追い込んだものの、ワグネリアンに敵わず4着となる。その後の菊花賞(GI)は、ブラストワンピース、神戸新聞杯2着のエタリオウに次ぐ3番人気で臨み、3番手追走から直線で伸びず8着。藤原によれば、敗因は距離だという。4歳となった2019年は中山記念(GII)で始動し、3番人気5着。続く大阪杯(GI)では逃げたが直線で失速して10着。参戦直後には、鼻出血が確認された。 その後は放牧となったが、その間に腸捻転を発症し、1年以上戦線を離脱する。開腹手術を経て克服し金鯱賞で復帰を目指したが、状態が整わず回避。続いて札幌記念を目指したが叶わなかった。2020年8月5日に復帰を断念して引退が決定。21日付でJRAの競走馬登録を抹消した。
※この「皐月賞以後」の解説は、「エポカドーロ」の解説の一部です。
「皐月賞以後」を含む「エポカドーロ」の記事については、「エポカドーロ」の概要を参照ください。
- 皐月賞以後のページへのリンク