皆蓮寺とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 皆蓮寺の意味・解説 

皆蓮寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 22:47 UTC 版)

皆蓮寺
所在地 富山県南砺市皆葎678番地
位置 北緯36度24分09.33秒 東経136度55分22.94秒 / 北緯36.4025917度 東経136.9230389度 / 36.4025917; 136.9230389座標: 北緯36度24分09.33秒 東経136度55分22.94秒 / 北緯36.4025917度 東経136.9230389度 / 36.4025917; 136.9230389
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派
テンプレートを表示

皆蓮寺(かいれんじ)は、富山県南砺市(旧上平村)皆葎地区にある真宗大谷派寺院である。

概要

室町時代の後半、文明年間に本願寺8代蓮如越前国吉崎御坊に滞在したことにより、北陸地方で真宗門徒が急増し、五ヶ山地方にも本格的に真宗が広まりつつあった[1][2]。最初に五箇山地方に教線を伸ばしたのは越前国の和田本覚寺で、皆葎道場も含め五箇山西部のほとんどの寺院は本覚寺下の道場として始まっている。

天文21年10月27日付五箇山十日講起請文には「お屋衛門大郎」なる人物の署名があり、瑞願寺による注記ではこの人物が皆葎道場坊の先祖であったとされる[3]。以後、代々皆葎道場の道場主はお屋衛門大郎の子孫である市左衛門家が務めていたようで、寛政年間の「五ケ山之道場しらべ」には「加州小松本覚寺道場 皆葎村 市左衛門」と記されている[4]

現在の本堂は天保15年(1844年)11月に建築されたものである[5]明治維新後、皆葎集落は上平村に属し、明治11年(1878年)には皆葎学校(現上平小学校)が皆葎道場に開かれた[6]。その後、皆蓮寺のすぐ裏手に皆葎小学校が新設され、昭和13年(1938年)には皆葎校下季節託児所が皆蓮寺に開かれたこともあった[7]

五箇山の本覚寺下道場

上述したように皆蓮寺は越前国和田本覚寺下の道場として始まった寺院であり、周辺の赤尾谷・上梨谷のほとんどの寺院も元は本覚寺下道場であった[8]。戦国時代に本覚寺下道場であった道場は、本願寺の東西分派時に東方の小松本覚寺と、西方の鳥羽野万法寺にそれぞれ別れ、これが現代まで引き継がれている[9]

戦国時代 江戸時代 近現代
越前国
和田
本覚寺下
小原道場 越前国
鳥羽野
万法寺下
小原道場 福井県
鯖江市
万法寺下
小原道場
細島道場 細島道場 細島道場
相倉道場 相倉道場 相倉道場
漆谷道場 漆谷道場 漆谷道場
中畑道場 加賀国
小松
本覚寺下
中畑道場 中畑本教寺
見座道場 見座見覚寺
上梨道場 上梨道場 上梨円浄寺
皆葎道場 皆葎道場 皆葎皆蓮寺
楮村道場 楮村道場 楮村聖光寺
新屋道場 新屋道場 新屋道善寺
上中田道場 上中田念仏道場
赤尾道場 赤尾行徳寺
下嶋道場 赤尾行徳寺下 下嶋道場 赤尾行徳寺下 下嶋道場

脚注

参考文献

  • 利賀村史編纂委員会 編『利賀村史1 自然・原始・古代・中世』利賀村、2004年。 
  • 平村史編纂委員会 編『越中五箇山平村史 上巻』平村、1985年。 
  • 上平村役場 編『上平村誌』上平村、1982年。 
  • 南砺市教育委員会 編『五箇山上平地区古文書目録』南砺市教育委員会、2008年。 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  皆蓮寺のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「皆蓮寺」の関連用語

1
聖光寺 (南砺市) 百科事典
12% |||||

2
上中田念仏道場 百科事典
12% |||||

3
本教寺 (南砺市) 百科事典
12% |||||

4
見覚寺 百科事典
12% |||||

5
12% |||||

6
坂上のカツラ 百科事典
12% |||||

7
坂上村太兵衛 百科事典
12% |||||

8
小谷川 百科事典
12% |||||

9
水無川 (富山県) 百科事典
12% |||||

10
渡原の大栃 百科事典
12% |||||

皆蓮寺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



皆蓮寺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの皆蓮寺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS