白木屋ズロース伝説とは? わかりやすく解説

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白木屋ズロース伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:02 UTC 版)

白木屋 (デパート)」の記事における「白木屋ズロース伝説」の解説

この火災では、逃げ遅れた高層階女性店員転落死している。和服着ていた女性店員たちはズロース着けていなかったため、陰部野次馬晒されるのを防ぐため風でめくれる裾を押さえようとして、思わず命綱手放し転落死したとされている。また、この悲劇教訓として女性へズロース着用呼びかけられたことで、ズロースを履く習慣広まり洋装化進んだとされている。ただしこの通説には疑問呈されている。 まずズロース原因転落死したという点について、白木屋専務山田忍三が23日朝日新聞避難活動様子談話の形で発表し5階4階命綱伝わって降りてきた和装女性店員2、3階まで来たところで野次馬見られていることに気が付き羞恥心から裾の乱れ直そうとして墜落し負傷したケースがあったため、今後女性店員ズロースを履かせることにしたと述べている。つまり、ここでいう女性店員とは転落死した高層階店員のことではない。しかし、28日都新聞記事では両者が結びつけられ女性店員転落死したのはズロースを履いていなかったからだと報じ読者ズロース着用呼びかけた。以降、この都新聞記事の内容が他の新聞でも反復されている。 火災きっかけズロース広まったとする点についても、火災から1年半後の福岡日日新聞1934年6月22日記事にて、90%以上の女性ズロースを履いていないことを報じている。同記事では、都新聞内容反復しており通説浸透しだしているが、それがズロース着用率高めるには至っていない。そもそも災害教訓にしたズロース着用呼びかけ関東大震災の際にもあったが、このときもズロース普及実現しなかった。 白木屋火災きっかけとしたズロース着用率増加せいぜい1%程度とみられており、ズロース本格的な普及が始まるのは火災から10年ほど経ってからである。当時日本人腰巻習慣長くズロース着用するうになるにはかなりの時間必要だった。のちにズロース普及したのは、女性男性と同じ職に就くようになるにつれ、職業婦人としての洋装定着したからである。

※この「白木屋ズロース伝説」の解説は、「白木屋 (デパート)」の解説の一部です。
「白木屋ズロース伝説」を含む「白木屋 (デパート)」の記事については、「白木屋 (デパート)」の概要を参照ください。

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