発見された「遺稿」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 02:14 UTC 版)
「桐生市小学生いじめ自殺事件」の記事における「発見された「遺稿」」の解説
10月25日、報道陣の取材に対し父親は、「娘は学校でいつも一人ぼっちだった。私が学校に相談に行っても解決策が示されなかった」と述べた。 女児の死後、遺品のなかから『やっぱり「友達」っていいな』と題する漫画が発見された。漫画は自殺の直前に書かれたもので、ノート3頁半にわたっていた。転校してきた「関口桜」という主人公が、「これからよろしくお願いします」とあいさつし、担任教諭が「転校生なので仲良くしてあげてください」などと紹介する場面が描かれていた。。漫画の主人公は、小学5年生の「関口桜」と「石原美花」の2人。桜は転校生で、絵の下に「おとなしく恥ずかしがり屋」と書かれていた。この漫画を見た妹に、生前女児は、「美花は私。転校してきた桜と親友になる」と話していた。現実とは逆のストーリーで、父親は、「友達と仲良くしたいという願いを託したんだと思う」と推し量る。 残された漫画には、「児童が反発することなく担任の話に耳を傾けている」学級の様子が描かれており、尾木直樹は、これが「彼女の理想の世界」であったと分析し、「現実があまりに違っていたため、続きを書くことができなかった」と指摘。「学級崩壊が起きている時点で、管理職は早急に担任を替えるべきだった。態勢がしっかりしておらず、彼女を見殺しにしたようなもの」 と、学校側の対応の不備を批判した。 また、投函されなかった手紙が居間のテレビゲーム機の下から発見され、「みんなのことわすれるはずないよ!だってすごく楽しかったんだもん」と転校前の愛知県の小学校の生活を振り返り、「中学になったら大阪に行くんだ。だから愛知県を通るかもしれない。だから、できたら会いにいくね!楽しみにしててね!」などと書かれていた。 さらに、給食時の孤独を気遣う同級生からの手紙も自宅で見つかり、手紙には「金曜日、はん(給食)さみしかった??ゴメンネ!!」と記されていた。
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