発見から絶滅までとは? わかりやすく解説

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発見から絶滅まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 23:00 UTC 版)

Urania sloanus」の記事における「発見から絶滅まで」の解説

本種は1720年代ハンス・スローン著書 (Sloane 1725) によって、Papilio caudatus として初め記録されとされる1770年代にはピーター・クラーマーが、ハンス・スローンにちなみ、本種を Papilio sloanus と記載命名した。これが本種の原記載と見なされている。本種の生態生活史一端は、1850年代から1880年代にかけて、フィリップ・ヘンリー・ゴスによって明らかにされた(#幼虫節および#生態参照)。 本種は1890年代には生息密度がかなり低下していたようで、確実な記録1895年不確実なものまで含めると1908年のものを最後に記録途絶えることとなったいずれにしても最後記録から100年以上が経過しており、本種はすでに絶滅している可能性が高い。 本種の絶滅原因として、Lees & Smith (1991) は生息地破壊食草群落喪失挙げている。本種を含むオオツバメガ亜科 Uraniinae のうち昼行性を示す種では、ふたつ以上の離れた食草群落間を成虫周期的に移動する行動、すなわち「渡り」を行うことが知られる渡り習性をもつ種は食草群落喪失に対して脆弱であると考えられ食草としている種が絶滅してない場合でも、ある群落消失するだけで渡りサイクル阻害されてしまい、大きな影響を受け得る。本種の食草として記録のある O. triandra は現在も絶滅していないが、にもかかわらず本種が絶滅した理由として、このような渡りサイクル破壊影響考えられる食草群落喪失人間活動ハリケーン影響よるものである可能性がある。

※この「発見から絶滅まで」の解説は、「Urania sloanus」の解説の一部です。
「発見から絶滅まで」を含む「Urania sloanus」の記事については、「Urania sloanus」の概要を参照ください。

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